生活訓練
生活訓練とは
生活訓練は、障がいのある方が毎日の生活に必要な力を身につけるための支援サービスです。
掃除・洗濯・買い物・人との関わり方など、自分らしく暮らせるようになるための練習をします。
すぐに働くのが難しくても、「生活を整えること」から始められます。
通所の手段から就職定着まで、じっくり向き合って一緒に一歩踏み出しましょう!

まずは、ご一緒にスタートしませんか。
原則として、自主通所が可能な方を対象としていますが、
最初は生活訓練から利用し、一時的に送迎サービスを活用しながら、
ゆくゆくは就労移行支援を通じて一般就労にチャレンジしたいという方には、送迎サービスの提供も可能です。お気軽にご相談ください。
また、お車での通所をご希望の方には駐車場もございますので、こちらもあわせてご相談ください。
就労移行支援
就労移行支援とは
就労移行支援とは、一般企業への就職を目指す障がいのある方のための支援サービスです。
仕事に必要なスキルや知識、体力を身につけ、就職活動から就職後の定着までをサポートします。
生活訓練と就労移行支援との違い
生活訓練は「自立」を目的としており、就労移行支援は「就職」を目的としています。
⽣活訓練(⾃⽴訓練) | 就労移⾏⽀援 | |
---|---|---|
⽬的 | 自立した日常生活や社会参加ができるようにサポート | 一般企業で働くためのスキル習得や就活をサポート |
対象者 | 社会生活に必要な生活能力の維持・向上などの支援が必要な方 | 一般企業に就職したい障害や難病のある方 |
サービス内容 | 食事や家事などの日常生活能力や、社会参加に必要な訓練を受けられる | 一般企業で働く際に役立つ職業訓練が受けられる |
利⽤期間 | 原則2年以内 (長期入所者の場合は3年間) | 原則2年以内 |
目安としてチェックリストを用意しました。
絶対ではありませんが、該当する箇所が多いほど「生活訓練」をお勧めします。
どちらが良いのか迷うと思われます。お気軽にご相談ください。
サービスの流れ

ひとりひとりのご希望や状況、課題をお聞きしながら、まずは目標を設定します。その目標に対して支援員が具体的な対策を考え、その内容にご本人から同意をいただくことで、個別支援計画が完成します。
個別支援計画は、利用者と支援員が「一緒に」作成するもの。難しいトレーニングや高すぎる目標を強要することはありません。体力に自信のない方は半日通所から始めるなど、無理なく自分のペースで生活リズムを整えることができます。

通所期間中は、定期的な面談のほか、必要に応じて相談や話し合いができる場を設け、下記のような点を確認・共有していきます。
・体調や通所状況・生活状況
・目標達成度
・できたことの評価
・できなかったことへの対策
・今後の課題・目標
そのときどきの自分に最適なトレーニングを受けることで、達成感や体調の安定を実感しながら、常にやりがいと意欲を持って取り組むことができます。

将来の希望や目指す働き方に合わせて、仕事をしていく上で大切な様々なスキルを学んでいきます。

仕事を想定した実践的な訓練を行います。企業での職場体験や実習をすることもあります。

就職活動(自立訓練の方は、B型継続支援やA型継続支援への体験利用)
情報収集から履歴書の作成、また面接練習などを支援員のサポートを受けながら進めます。支援員が面接同行や企業との連絡代行をすることもあります。

就職が決まります!
ここからがスタートです!
就労定着支援
就労定着支援とは
就職が決まっても、色々と不安はあります。そして、企業側にも、色々と不安があります。そんな、双方の不安に寄り添い、長く働いていけるように支援をするのが「就労定着支援」です。
就職後のサポートは24時間!
就労移行支援を利用して就職された場合は、原則として入社してから6カ月間はサポートを継続しております。6カ月経過後、ご希望の方は就労定着支援を継続して利用していただくことができます。それぞれ利用できる期間が決まっており、就労移行支援は最長2年間、就労定着支援は最長3年間の利用が可能です。
復職支援(リワーク)
復職支援(リワーク)とは
うつ病や気分障害などのメンタル不調で休職している方を対象にした、職場復帰をサポートするプログラムです。
職場復帰をめざす中で、再休職を防ぐための準備や訓練も行います。
【主な内容】
- オフィスワーク(集中力・作業力の回復)
- 心理教育(病気の理解、ストレスへの対処)
- SST(社会生活技能訓練)やアサーション(対人関係スキルの向上)
- 自己管理(自分の病気や体調の把握)
【特徴】
- 通所期間は3~12ヶ月程度
- 同じような悩みを持つ人と交流・相談できる
- 復職への「準備性」を高める多角的プログラム
復職支援プログラムで仕事を継続できる人が増加!
リワークプログラムを受けず復職した人の再休職リスクは、利用者の約6倍という調査結果があります。
また、利用者群が1,000日後に就労継続率が約70%なのに対し、非利用者は20%以下という差が報告されており、継続率3.5倍ほどの開きとされています。
なぜ効果が高いのか
- 早期対応ができるから
再発の兆しを本人や周囲が早めに気づけるようになり、大きな不調を防ぎやすくなります。 - 実際の職場環境に近い練習ができるから
集中力や対人関係のトレーニングを通して、復職後に感じやすいギャップを小さくできます。 - 医療と職場をつなぐから
医師の専門的な視点と、職場の実際の状況を組み合わせて復帰を見極め判断するため、無理のない再出発が可能です。
就労移行支援と復職支援(リワーク)の違い
就労移行支援は「就職」を目的としており、復職支援は「復職」を目的としています。
就労移⾏⽀援 | 復職支援 | |
---|---|---|
⽬的 | 働いていない人の就職をサポート | 休職中の人の復職をサポート |
対象者 | 身体障害、知的障害、内部障害、メンタル疾患などの幅広い疾患・障がいがある方 | うつ病や適応障害などのメンタル疾患を抱えた方 |
サービス内容 | 個別の職業訓練や就職活動サポート、職場定着支援が中心です。利用者の特性に合わせた訓練や支援を提供します。 | 医療機関との連携が強く、精神科医や臨床心理士による治療やカウンセリングが含まれます。グループ療法や段階的復帰プログラムが特徴です。 |
利用期間 | 原則2年以内 | 原則2年以内(目安は職場復帰までの3~12ヶ月程度) |
利用方法 | 障害者手帳および診断書をもとに、自治体への申請が必要 | 主治医およびリワーク施設の担当医の許可が必要 |