栄養のあるスパイスの力

「医食同源」という言葉があるように、体調に合わせてスパイスを調合することで健康維持に役立つくらいスパイスの効能は高く、天然の薬といわれるほどです。毎日の健康を食事で作ることで生活の質を高め、元気に過ごしていけるようにすることを大切にしています。ガンガ邸で取り扱っているスパイスの一部をご紹介します。

ターメリック

ターメリック

ウコンの根茎を乾燥させパウダー状にしたもので、抗酸化物質「クルクミン」が含まれます。慢性的な炎症によるリスクを軽減し、体の細胞が通常どおり機能する助けてくれる効果がります。美肌効果、肝機能改善の期待が持てます。たんぱく質やアミロイドβの蓄積を防ぐことで脳機能を活性化するので、アルツハイマー病の予防にも効果があるといわれています。

カイエンペッパー

カイエンペッパー

刺激的な辛味が特徴です。辛味成分である「カプサイシン」は、体脂肪を燃焼させて身体を温めることから、代謝アップを促進し、痩せやすく太りにくい身体作りに役立ちます。ビタミンAやビタミンCなどのビタミン類を豊富に含むので、活性化酸素の増加を抑える働きや抗酸化作用があります。加えて、カプサイシンは皮脂の分泌を調整する働きがあるので、肌をキレイにする効果も期待できます。

コリアンダー

コリアンダー

ハーブとして使用されるパクチーの種子の部分です。パクチーとは全く別の香りがします。胃の健康を保ったり、口臭予防にも効果があります。発熱の緩和や食欲増進、血液の浄化などの効果があり、西洋では消化器系の家庭薬として使われています。

クミン

クミン

カレー特有の香りを持ち、エスニック料理には欠かせないクミン。消化液の分泌が活発化してくれるので整腸や解毒作用に効果があり、食欲増進や消化の促進につながります。また、抗酸化作用があり免疫力を上げる効果もあるため、ガンや循環器系の病気の予防にもなります。

ツールダル

ツールダル

キマメ(木豆)の皮をむいて半分に割ったもので、必須アミノ酸を含むたんぱく質、カルシウム、亜鉛、マグネシウムなど様々な栄養成分を豊富に含みます。

フェンネル

フェンネル

カリウムが豊富に含まれ、塩分の排出を促進し、むくみの原因となる塩分や水分を排出するのと同時に不要な老廃物をデトックスしてくれる効果があります。また、新陳代謝を促し、肥満防止にも役立ちます。食べ物の消化を助ける効果もあり大正漢方胃腸薬や太田胃散にも入っています。

ブラックペッパー

ブラックペッパー

ピペリンという有効成分が含まれていて、栄養吸収の促進、新陳代謝を良くする働きがあります。ブラックペッパーの風味は味覚を刺激し、胃酸を適度に分泌することで消化を促進する効果もあります。ミネラル類、ビタミンB1、B2などの栄養価も高いです。

クローブ

クローブ

漢方薬やお線香の材料として使用され、強い抗酸化力があります。スパイスの中で最も刺激的な香りで食欲不振や胃腸の冷えに効果的です。腸にたまったガスを排出しやすくする効果があり、腸内環境を整えるには重要なスパイスです。

シナモン

シナモン

クスノキ科の常緑高木で桂皮ともいい、漢方の7割に入っていています。体を温める効果が大きく血液循環が良くなることで、冷えの改善、余分な水分を汗や尿として出す働きにより、むくみなどの防止にも役立ちます。高い抗酸化作用があり、毛細血管の傷を修復してくれる効果もあるので、肌の代謝が高くなり、アンチエイジングの効果にも期待できます。

ナツメグ

ナツメグ

主な作用としては殺菌・抗菌・消臭効果があります。肉や魚の臭み消しとして料理に使われるだけでなく、口臭予防の製品にも使われています。また、鎮痛作用もあり、歯の痛み止めや胃痛、腹痛を抑える効果が期待できるので胃腸の弱い方にはおすすめの成分です。

カルダモン

カルダモン

上品で高貴な香りから「スパイスの女王」と呼ばれています。カルダモンの主成分であるルピニルアセテートには、胃腸の機能を高める働きがあります。昔懐かしい仁丹にもカルダモンが入っています。また、脳の酸素量が増加して集中力がアップすると注目されています。

オールスパイス

オールスパイス

オールスパイスの香りのもとになる成分、オイゲノールには強い抗菌作用があり、マヤ文明時代には料理に入れることで、保存食としての効果を発揮する防腐剤として利用されていました。食欲増進効果やミネラルを豊富に含むため、生体機能を健康に維持するのに役立ちます。

高齢者にも必要な栄養のあるスパイスカレー

現在「日本人高齢者において、カレーを長期的かつ頻繁に摂取する食習慣は、良好な認知機能と関係している」という研究結果が発表されており、スパイスは抗酸化作用が強いことから、アルツハイマー型認知症や悪性腫瘍などを含めた様々な疾患の予防に効果があると言われています。もちろん、過剰ではなく適度な量を継続して摂取する、というのがポイントだと思います。他の食品株式会社様も、日本人の中高齢者を対象に、カレーの摂食状況が良好な認知機能と関係していることを報告しています。

健常人の心血管の健康に役立つ可能性

カレーには抗酸化物質を多く含むスパイスが豊富に使われています。そのため、「カレーを食べることで、酸化ストレスが低減され、健康に様々な良い効果をもたらすのではないか」と考え研究

令和2年の日本人の死因は、第1位が悪性新生物(腫瘍)ですが、第2位と第4位に心疾患(高血圧性を除く)と脳血管疾患と、血管系の病気が並びます。これらは主に動脈硬化性の疾患であり、これらの疾患の予防は重要な社会課題の一つです。

カレーを食べることによって、酸化ストレスによると考えられる食後の血管内皮機能低下が改善

血管内皮機能傷害は脳卒中や心筋梗塞といった動脈硬化疾患の原因になることが知られており、カレーの摂取は健常人の心血管の健康に役立つ可能性が考えられます。

店主の小話

興奮するガンガちゃんと落ち着くガンガちゃん

日常摂取するスパイス(調味料)によって国民性が出てくるものだと言われています。唐辛子は脳を刺激して興奮作用があり、ワサビは落ち着かせる働きがある・・・それを日常的にとっていれば性格にも影響してきそうなので、適度に摂取する必要がありそうです。